ADHD・双極性障害「れんさん」生きづらさを共有することでお互いに気持ちを楽にできたら

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こんにちはタカツキです

今回はイベントバー繋がりでお友達になったれんさんのインタビューを書かせていただきます。

れんさんは冷静かつ華やかな印象の女性です。

ご自身も双極症(双極性障害)と発達障害を持っているというれんさんのライフハックは、聞いていて目から鱗の連続でした。

れんさんプロフィール

発達障害ADHD・双極症

福祉職員

適切な対応を

インタビューは池袋にある中国茶の専門店で行われました。

初めて本格的な中国茶を目の当たりにして驚く私に、れんさんは優しく接してくれます。

終始和やかな雰囲気で進むインタビューに、私の方が自然と話を聞いてもらっていました。

タカツキ

私はASDとADHDを持っているので、よく失敗をするんです。何かの用事でその場所に行っているのに用事ごと忘れるみたいな。

れんさん

ありますあります。

なんでこんなことをしてしまったんだみたいな、

自分でもびっくりするようなミスがありますね。

発達障害の仲間と話しているのは、自分を信じすぎない。いい意味で。

ダブルチェックの仕組みを仕掛けておく慎重さは必要かなと思っています。

タカツキ

私もです。スマホにメモを入れまくります。

れんさん

メモはいいですよね。外部脳みたいな感覚。

自分の行動を先に予想してどういうところで穴があるか、ここでミスをしそうという対策を設定しておくのは大事だと思います。

タカツキ

それができる人は仕事もできるような印象があります。

矢印で記録をつける

タカツキ

れんさんは発達障害の他に双極症もあると聞いたのですが、双極症は低め安定を保つのが一般的な治療法だと聞きます。

れんさんはどう対応されていますか?

れんさん

私の場合は結構波が高めなので、薬を飲んで低め安定に持っていくのと

セルフモニタリングが大事だというので、自分の様子を把握するために毎日日記をつけています。

思考と、気分と行動とを3つの矢印で

上と下と波で記録しています。

タカツキ

矢印でやっているんですね。

れんさん

そうですね。バイポーラワークブックという本があって

それをお手本に毎日自分の状態を矢印でつけています。わかりやすいですよね。

タカツキ

数字の10段階評価でつける方法は聞いたことがありましたが、矢印は初めて聞きました。

れんさん

気分が上がっている時はもちろん、思考が散漫な時は上矢印だったり

継続性があると躁状態や、

反対に鬱状態になっている可能性があるので、気をつけなくてはと思いますね。

タカツキ

ご自身の波を自覚できたのは、病気の診断がついてからどのくらい経ってからですか?

れんさん

何年くらい前かな?2.3年くらいだと思うんですけど

本を読んでからわかってきた感じですね。

気分の上下動は前からあったんですけど、躁状態までだとは思っていませんでした。

タカツキ

診断がついて、落ち込んだりしましたか?

れんさん

落ち込みはしませんでした。どちらかというと納得です。

病名がわかったから、じゃあどうしようかというのが自分の中で明確になりました。

安心したというか、いい方向に捉えましたね。

日々の努力は継続

タカツキ

れんさんは発達障害もお持ちですが、発達障害に対しての対策は何か取っていますか?

れんさん

そうですね、私は早とちりをしてしまうことが多いので

本を読んで知識を入れたり、できるだけ人の話を聞くようにしていますね。

タカツキ

この間SNSでも認知療法のツイートをされていて、すごく努力されているんだなと思いました。

れんさん

認知行動療法は発達障害の診断を受けた時に、

その時の病院が試してくれたのがきっかけです。

効果を実感したので今でも自分の考え方を見直したい時に、本を読み直しています。

小さい頃から心の動きに興味があった

タカツキ

れんさんは認知行動療法を学ぶ前から心の動きに興味はあったのですか?

れんさん

ありましたね。子供の頃から、考えた結果で行動が変わっていくのを実験するのが好きというか。

自分の行動をしたい方向に向けるために、考え方を変えるみたいな。

逆の方向でも考えたりますね。

タカツキ

いいですね。逆算。

れんさん

行動を変えるためには思考を変える必要があるというか、

思考を変えて行動を変えるというやり方もあると思うんですが、

自分の行動は思ったように動くので楽しいです。

人の行動は予測が難しかったりするんですけど。

タカツキ

自分の行動はそこに目的があったら、そこから逆算すればその通りに調整できる。

れんさん

そうですね、できる範囲でですけど

自分を思い通りにしたいという願望が強いのかもしれないです。

思考の変化は同じルートを通る

タカツキ

れんさんは今、目標はありますか?

れんさん

今は鬱と躁の波を狭めて穏やかに生活を送るというのが長期目標ですね。

よく障害っぽく見えないと言ってもらえることが多いのですが、自分の内面の波というのは自分で自覚しているので、

そこを穏やかにしたいですね。

タカツキ

私は躁状態の時の失敗を鬱期に思い出してトラウマになったりするんですけど、れんさんはそういう感覚はありますか?

れんさん

私は記憶力が弱いのかもしれないけど、それはあまりないです。

ただ悪夢を見たり、無意識下でモヤモヤしたり

鮮明に言語化できないところで、不快感が残っていることはよくありますね。

タカツキ

躁状態の時に、なんでもできるような気持ち(万能感)はありますか?

れんさん

万能感は診断された時にはあったんですけど、だんだんこれは万能感だと自覚できるようになってきて、

今は食い止めるようにしています。

タカツキ

自覚できるところまで来ているんですね。

れんさん

そうですね。躁になると思考がガラッと変わるので自覚できますね。

思考の変化は同じルートを辿るんです。こういう考え方のルートを通っていったら躁が強いなと。

タカツキ

どういうルートか具体的に聞いてもいいですか?

れんさん

例えば生活を全部変えたくなる時ですね。

穏やかな生活を送りたいと言っているのに全部リセットしたくなったり、

新しい生活に持って行きたくなる時は躁が強いです。

引越しをしたくなるとか、服装を変えたくなるとか。

タカツキ

ありますよね。

れんさん

あとは新しい人間関係を求め過ぎますね。

そういう時は予定を詰め過ぎないように調整します。

タカツキ

予定の詰め方なんですけど、予定を空けると空白の期間がもどかしく感じることはないですか?

れんさん

焦燥感を感じる時は家でもできる交流をするようにします。

例えばTwitter(x)のスペースや、電話をしてもらうとか、外に出なくても交流できるように。

交流したいという欲求は大きいから、置き換えですね。

タカツキ

症状に対する対応がすごく的確ですよね。

れんさん

不満を溜めてしまうと後で噴出してしまうというか、私も結構白黒思考が強かったので、それでうまく行かないこともわかりました。

調整をかける。柔らかくする。穏やかにする。そういう考え方は必要だと思います。

タカツキ

れんさんから何か皆さんにお伝えしたいことはありますか?

れんさん

社会を生きている上で生きづらいなと思うことは皆さんにもあると思っていて、

そういう生きづらさをイベントバーや自助会や交流会で共有することで

ちょっと気持ちが楽になる。そういう場所を見つけてもらえたらいいなと思いますね。

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れんさん、今回は本当にありがとうございました。

れんさんは定期的にイベントバーエデンでイベントを開催されています。

詳しい情報はれんさんのTwitter(x)からご確認ください。

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