4月も20日になった頃、私は東京白金台にいました。
駅近くの日本庭園、八芳園でお散歩会をしようという企画に誘っていただき
人見知り度数100の私も会に参加させてもらっていました。
メンバーは私含め4人。
誘ってくれた友人、顔見知りでSNSでつながっている友人、
スペースで話したことはあるけど初対面な方という構成です。
私以外の3人もそれぞれ交流があります。
私は複数人の場が苦手というか、自分が全く話さなくなってしまうので
今まであまり積極的に複数人の集まりに参加していませんでした。
でも最近は自分の中で心境の変化があり、
状況も変わっていく中でなんでも挑戦してみればいいという気持ちになっています。
そこにお散歩会のお誘い。
自分から複数人の会を企画できない私にとってはすごくありがたかったです。
当日、4人でお茶をしながら色々な話をしました。
空気は大変心地よく、
帰ってからも楽しかったなと余韻に浸ることができました。
そしてなんでこんなに心地よかったのだろうと考えました。
おそらくなのですが、お三方が優しく
私の話をちゃんと聞いてもらえたからかなと思っています。
話している人以外の人が、ちゃんと話している人の発言を聞いている。
言い淀むことがあっても、その人の言葉が見つかるまで待っている。
さらに平等に話が回るようにお互いにボールを渡し合っている。
そのバランスが良かったのかなと。
発言を聞いてもらえるというのは、心地がいい事です。
自分という人間の存在を受け入れてもらえているような気持ちになります。
いつもならフタをしてしまう心の機微を、
この人達になら落ち着いて話していいかもしれないという気持ちになります。
人は受け入れてくれそうな安心感があると、自然でいられるんだなと感じました。
今回私があまり緊張せずに済んだのは
やっぱり周りの人のおかげなんだなとつくづく感じた一日でした。
人に受け入れてもらえないというのはとてもつらい事です。
「ここでは何を話しても、真剣に聞いてもらえない」
という空気はなんとなく感覚で分かります。
しかし反対に相手の方がこちらの話を真剣に聞いてくれる姿勢も
しっかり伝わるものです。
私は自分が話を聞いてくれてうれしいから、
人の話は真剣に聞きます。
真剣すぎてもっといい加減に聞いていいよと言われてしまうことも
ままあるのですが、
人の話を聞くという行為は相手に対する敬意だと思っています。
カップルもスマホを触ってるときに話しかけると、仲がいいカップルほど
スマホを置いてパートナーの話を聞くのだとか。
話を聞くというのは、誰でもできるようで難しいことです。
だって誰もが自分の存在をまず認めて欲しいから。
自分の意見を聞いてほしいから。
いつも私の周りにいてくれる人は、こちらが頼まなくても進んで私の話を聞いてくれます。
おかげで私も少しずつですが複数人の場の苦手意識が消えてきました。
集団で話すのが苦手な人は
最初は心の優しい人達の少人数の集まりから自分を場に慣れさせていくのが
効果的なのかもと、ぼんやり考えています。
ではここまで読んでいただきありがとうございました!
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