こんにちは。秋も深まった10月末日行きたかった場所に行ってきました。
そこはJR日暮里駅から歩いてすぐの谷中・千駄木・根津地域周辺です。
10月はまちかど展覧会と銘打った芸工展2023が開催されていたので
運営の方に案内をしていただきながら
谷根千(谷中・根津・千駄木の略称)歩きを楽しんできました。
谷中・ワト舎さん
まぶしいくらいの秋晴れの日、JR日暮里駅から芸工展の舞台谷中を歩きます。
芸工展は10月の一ヶ月間、谷中・根津・千駄木地域周辺で各店舗ごとにアートイベントを開催する街全体の展覧会です。
わかりやすいパンフレットがあるので、開催されているお店にマークをつけながら歩いてきました。
終盤になっていたのでイベントが開催されているお店も少なくなっていたのですが、平日でも開けてくれているお店もあるのでそこを中心に案内していただきました。
私は香川県出身であまりこの地域に馴染みがないのですが、細い路地を入るとなんだか懐かしい気持ちになりました。
芸工展の目印になる赤い手ぬぐいがかかっているお店に訪れると、
店主さんがにこやかに迎えてくれます。
谷中にあるワト舎さんの店内は靴のまま上がって、
奥の畳スペースで靴を脱いでくつろぐスタイルでした。
中には作品がバランスよく配置され、ゆっくり眺めることができます。
今回はかわいい蛇腹カードを購入しました。
再生紙が使われているそうで、素朴な雰囲気とセンスを感じる絵柄でとても気に入りました。
想像より蛇なへび道
ワト舎さんから路地を通り、一度千駄木駅の通りを渡り
へび道へ向かいます。
最初へび道と聞いて、どんな道なのだろうと想像しましたが
想像よりも蛇そのものでした。
ここは元々川が流れていた所で、その川の流れを地下に通したまま道を作っているようです。
川の流れのまま道ができているので、くねくねと蛇のように曲がっている様子が
写真でも伝わると思います。
刺繡作家・長澤素子さん
へび道から少しそれた通りに入ると千駄木white galleryさんにつきます。
千駄木white galleryさんでは期間中4人の作家さんの合同展覧会が行われていました。
今回はその中の刺繡作家・長澤素子(ながさわもとこ)さんにお話を伺ってきました。
長澤さんは元々大学時代に油絵を勉強されていましたが、
紆余曲折の末刺繡に辿り着きます。
様々な種類の糸を使っており、
糸の素材に合わせて針の太さも変えていくそうです。
国内だけにとどまらず、世界中の糸を使用しているようで
それぞれの色味の違いに驚きました。
実際に刺繡をしているところも見学させていただき、
その素早さと正確さにまた驚きます。
長澤さんは普段東京都新宿区で刺繡教室を開いています。
レッスンは生徒さんが作りたいものに合わせてメニューを組んでくださるので
自分が作りたい作品を作ることができます。
長澤さんの運営されているInstagramから作品の様子がよくわかるので、ぜひ見てみてください。
Instagram ID @n.motoko
今回展示されているようなアート作品の他にも、実用的な刺繡のやり方を教えてくれるので
ちょっと洋服にワンポイント欲しいという方は
ご自身で挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
時間帯はなるべく自然光の下で作業をして欲しいという思いから
昼間中心ですが
個別の相談には乗ってくださるようです。
賑やかさと懐かしさが楽しめる不思議な地域
今回は芸工展の会期中に街歩きを楽しみました。
日常の空気も賑やかさと懐かしさが同居した不思議な魅力に溢れています。
ぜひこの機会に谷中・根津・千駄木地域を散歩してみてください。