人間の経済を読んで【読書感想文】宇沢弘文著・新潮新書

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この本はライターの先輩におすすめしていただいて読んでみた本です。

Bitly

おすすめしていただいてありがとうございました。

感想を書いていきたいと思います。

個人的に印象に残ったのは155ページ「アフリカのある種族の間では自然・文化。宗教が同じ言葉」というくだりです。

この本は宇沢弘文さんが刊行に向けて作業を進めていた途中で体調不良になり、ご本人による細部の校正は行われなかったものの、新潮新書の編集部が今の時代に必要な本であると考え刊行することにしたという経緯の本だそうです。

私は難しいことは理解できませんが、自然と経済や暮らしが繋がっていることはわかります。

51ページ「大切なものはお金に換えてはいけない。人の生涯において大きな悲劇は、大切なものを権力に奪い取られてしまう、あるいは追い詰められてお金に換えなくてはならなくなることです」の言葉に今の社会のあり方が詰まっている気がしました。

この本には私の故郷・満濃池の話も出てきており、共同体で公平に分け合う重要性にも言及されています。

宇沢さんが昭和天皇に「君は経済というが、人間の心が大事だとそう言いたいのだね」と言い当てられた部分の描写は面白かったです。

現実的に今は資本主義社会だし、私もきれいな服を着たい、美味しいものを食べたいなどの欲求はあります。

だから私がこの本が良いと言っても説得力はありませんが、誰もがひっそり心の奥で大切にしているほうがいい考えだと思いました。

図書館にもあると思いますし、中古でも手に入ると思います。

興味を持たれた方はチェックしてみてください。

Bitly
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