※このインタビューは2018年のものです
こんにちは、今回は香川県で活躍する
シンガーソングライター莉央さんの軸をインタビューさせていただきます。
実は私と莉央さんは中学時代の同級生。中学時代の莉央さんは当時からキラリと光るリーダー的存在、同じ部活でしたがあまり接点はなく二人だけで長時間会うのは初めてでした。
しかし私はなぜか不安はなかったのです。
莉央さんは目の前の人をふわりと丸ごと包んでくれるような安心感を与えてくれる。だから今回のインタビューも絶対楽しいものになると確信しています。
ドキドキのインドカレー
今回は某所で落ち合い、私の車で近くのインドカレー屋さんへ。
そこへ向かう道すがら、早くもインタビューは始まります。と言っても普通に友達として楽しく話していただけですが。しかし普通に話していても莉央さんから興味深い話はたくさん出てきます。
私がライターをしていることを伝えると
「確かにコミュニケーションが苦手やからこそ伝えようと工夫するよね。
シンガーソングライターの友達も話すのが苦手やけど伝えたいことがあるから歌ってる子が多いし。そうなんや、ミドリさん、文章書くのが好きやったんや!」
と笑顔を見せてくれます。
莉央さんの音楽への想い
私の記憶の中の莉央さんは、中学生の時にはすでに休み時間ギター片手に歌っていました。そんな莉央さんが本格的にシンガーソングライターを目指したきっかけとは?
「私ははじめは高校を卒業して関西の福祉系の大学に通ってたの。でもある朝、起きた瞬間急にあれ、何か違うって違和感があって。
福祉系の仕事っていうゴールにあった旗が急に違うって思ったというか、見えなくなって。その時は疲れてるだけかなって思ってたんやけど、なんだかそれも違うみたいで。」
色々な人に相談して考えた結果、大学は辞めることになった莉央さん。
「それで、本当は何がしたいんやろうかって考えた時、1番好きな音楽って選択肢が出てきて。音楽は頭にあったけど、それは趣味にしといて、2番目に好きな福祉の道を仕事にしようとしてたの。
でもやりたいことを本当に改めて考えた時に、やっぱり歌うことが1番で。だから歌手になろうって決めたよ。それが二十歳の誕生日くらい。」
決意を固めた莉央さんはそれからピアノやギターを練習しなおし、できることから実績を積み上げていきます。
できることを積み上げていく
今は弾き語りのスタイルが定着している莉央さんですが、はじめは歌のみのスタイルだったそうです。
「それが色々アドバイスしてくれる方との出会いがあって、持ち時間30分で5曲のうち1曲からピアノ弾き語り入れてみようか、じゃあ今度は2曲入れてみようかって、試行錯誤して今のスタイルに落ち着いてきた感じ。」
努力の末弾き語りスタイルを確立した莉央さんはその後も大阪のライブハウスに自分で直接営業をし、ステージを掴み取っていきます。
「本当は紹介してもらうって手もあったらしいんやけど、自分でプロフィール送ったりして。そうやって続けてきて今がある。」
言うは易し、行うは難し。さらりと話してくれる莉央さんだが、一体どれほどの苦労があっただろう。
「もちろん、迷ったり落ち込んだりしたよ。その中でやってみたことの一つが断捨離。片付けることで自分が整理できる感覚があって。それが自分に合ってたみたいで、片付けの魅力を周りに話してたらそれで仕事が来るようになったり。
自分が教えることでその人が良い方向に変わっていくその変化を見るのが好きで。」
それはシンガーソングライターにも通じる感覚でもあるのだろうか
「うん。ただ歌が好きなだけだったら一人で歌ってたらいいと思う。でも人前で歌うってことはそこに何かあるんだと思う。私は聞いてくれた人が私の歌と出会うことで、その人の何かのきっかけになればいいなあと思ってる。
昔、仲の良い先輩とカラオケ行った時に、莉央の歌声は聴いてると元気になるって言ってもらえて。その時改めて歌手っていいなと思ったよ。」
「力で無理やり方向を変えたいわけじゃなくて、それは受け取る人の自由だと思う。元気になってもならなくてもどちらでも大丈夫なんだけど、出会うことで何か起こるんじゃないかって。だから人前で歌いたい、繋がっていたいというか。」
なるほど。
話を聞いてると莉央さんは自然体。
スランプ脱出のきっかけを与えてくれた言葉
去年、莉央さんはどうしても歌えなくなっていた。自分の本音を探った時、歌いたくない自分がいることに気が付いたからだ。
単純にライブが嫌なのか、ピアノの弾き語りが嫌なのか、何が嫌なのか、自問自答することになった。そして莉央さんはそれでも歌いたくないという結論に達し、歌手活動を引退することに決めた。
最終ライブの一つ手前のライブが終わった夜、一緒にステージでやってきた歌手仲間と改めて話をした。
「その時先輩の1人が 別にやめなくてもええん違うん?休憩っていう形にしたら?って、ポンと意見を言ってくれて。こういう方法があるよっていうのを教えてくれた。
私は今までその人は大先輩だから、やめたくなったことなんて無いだろうと勝手に思ってたけど、その先輩も何回も自分が歌うことの意味を考えて悩んだりしたことがあるよって言ってくれて。」
その言葉が素直に莉央さんのなかに入ってきた。
「自分と向き合うことをしている人は簡単に人を責めない。他の歌手仲間も、莉央ちゃんの思うようにしたらええと思うって。莉央ちゃんの想いを貫いたらええと思う。好きにしたらええけど、また一緒にやりたいなって言ってくれて。でもまたその言い方がへたくそで(笑)。
でも寄り添ってくれようとしてるの、凄い感じてありがたかった。」
そして引退は思い直し、休止期間を挟み活動を続けることにした。
莉央さんの魅力
そんな莉央さん、なんと数秘術という占いができる。独学で勉強したという。私も占ってもらった。
「ミドリさんは元々の性質が6で愛の人。今世の数字が7だから研究者気質。今後の課題は自分を消すことです。」
課題にドキッとした。(笑) 誕生日や生まれた時間から計算して占うこの数秘術、侮れない。肝心の莉央さん本人の占い結果は。
「私の元々の性質は5の旅人。フットワークが軽い気質。今世の数字は1だからリーダーとか猪突猛進。今後の課題は笑顔や楽しい事を追求すること。」
その言葉を聞きながら莉央さんはシンガーソングライターにはなるべくしてなっているなあと感じた。そして片付けにしろ、占いにしろ、勉強熱心なその姿勢が莉央さんという人物の魅力になっていると思った。
莉央さんの軸とは
では莉央さん、改めてあなたの軸はなんですか?
「軸…。うーん、軸って動かせないものじゃなくてそこにあるものっていうか。自分で作るわけじゃなくて、気づいたらあったものじゃないかなあ。よくわからへん(笑)。そういうのを探していくのが人生なんかもね。スケール大きくなった(笑)。」
と最後まで笑顔を見せてくれた莉央さん。
帰りの車の中で話した内容も印象的でした。
「大体人についてアレコレ言う人は基本的に自分では何もやってない人。実際にステージに上がって何かをやってる人はその大変さを知ってるから頑張ってるねって言葉を自然にかけてくれる。
違う分野でも何かやってる人は、見えへんところに苦労があるんやろうなって人のことも想像できる。自分は自分の土俵に立ってたらそれでいいんやと思う。」
歌手を辞めようと思った時、周りの人は誰一人として莉央さんを責めなかった。それどころか、どうした、何があった?と話を聞いてくれた。それを本当にありがたいと語る莉央さん。
莉央さんの周りに優しい人が集まるのはやっぱり莉央さんが努力をしているし、素直な気持ちで生きているからだなと思いました。
莉央さん、今回は本当にありがとうございました!またご飯行きましょう!
おまけ・恋話中の莉央さんのお顔がとってもキュートでした♡ 話の詳細は秘密です(笑)
莉央さんブログ https://ameblo.jp/rio0723
※この記事の画像はぱくたそ様からお借りしました